【全30本】2025年2月ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンだったアレコレ

2025年2月に私が出会った、DE&Iに関係するニュース、映画、本、イベントなどについて日付ごとにまとめています。
草冠結太 2025.03.03
誰でも

2月2日(日)南川文里著「アファーマティブ・アクション〜平等への切り札か、逆差別か〜」中公新書

読了。アファーマティブ・アクションの歴史と議論の経緯、そして頓挫を知ることで、積極的差別是正措置の本義のこれからを考えるための本。私はAAのことを、何も知らなかったということが、よーっく分かった。とりあえず、AAは差別解消の切り札じゃない。逆差別でもない。答えはもっと複雑でたくさんある。それこそ、社会や人間が多様であることの鏡みたいだ。たぶん、属性(という言い方きらいだけど)の数だけ対応策があって、それを地道に重ねていくしか無い。そのためには社会や人間をとらえる解像度を上げないといけないし、時間やお金などのリソースもめちゃくちゃかかる。多様性にはそれだけの価値があると思えるかどうか、ということなんだと思う。私はその価値はあると思ってる。だって多様性は価値云々の前に、すでにリアルにそこにあるものだから。お金とか成長とかではなくて、生きていたい世界かどうか、という尺度で考えたい。

***

2月3日(月)パラスポ!「車いすバスケ・天皇杯 神奈川VANGUARDが3連覇」

三連覇すごいな。この記事で印象的だったのは、観客席が赤く染まっていたこと。たぶん神奈川VANGUARのサポーターなんだと思う。三連覇ももちろん素晴らしいけど、こうやって客席が埋まっていくのも、また素晴らしいと思った。たしかWHITE JAMのGASHIMAさんのラップが、Instagramに上がってたと記憶している。Bリーグみたいに、どんどん盛り上がるといいな。あと、鳥海選手が米俵かついでるのがすごい。

2月3日(月)THEATRE for ALL「宮崎駿監督の名作『未来少年コナン』の舞台化のバリアフリー配信!」

舞台化された「未来少年コナン」の配信にあたり、バリアフリー化するためのプロセスを詳細に追った記事。バリアフリー化って、表現の本質に迫ることそのもので、そのプロセスはすべて新たな解釈を試みることの連続。アプローチと表現が異なる、もう一つの作品を作ることなんだと、とても感心した。これ、子どもとみようと思う。舞台の配信って、音声が遠かったり、カメラアングルに制約があったりで、ちょっとわかりづらい時があるから、バリアフリー配信って実はみんなに親切だったりするんだよね。

***

2月7日(金)パラスポプラス「【車いすラグビー 池透暢 単独インタビュー】悲願の金メダルを現実にした大逆転の理由。そしてロサンゼルスへの道標」

「どんな窮地に追い込まれても、変わらないこと」「仲間たちのハードワークをBlieve(信じる)して、信頼関係の上で成り立っているチーム」「一つの悔しさもない、人生で一番美しい時間」やばい。この記事、パンチラインしかない。どこを切っても名言だらけ。「選手一人ひとりに『出汁』がいっぱい出ている」というのもあった。本当にこくのある、味わい深い記事だった。

2月7日(金)ORICON NEWS「公表後は仕事激減も…元アイドル男子が“女性として生きていくと決めた”覚悟「偽らない自分の姿を表現していきたい」」

かつてのメンバーを評して「メンバー全員に自分から話したというよりは、“言葉にしなくても”私を理解してくれたことが大きかった」と。自身の性自認やメディア表象から、記事の最後は仕事論・人生論へ。悩み抜いて行動している人の言葉は、いつも本質への収斂していく。そりゃ美しいけどさ。それよりも生き方が気高いな、と思ったよ。こういう人生ごとほれぼれする人が出てきてくれるのは、社会的にいい影響のあることじゃんじゃないかな。

***

2月8日(土)刑務所アート「【実施報告】「プリズン・アート展〜“なぜ犯罪を?”考える社会に〜」(和歌山県立図書館)」

去年、和歌山で開催されたプリズン・アート展についてのレポート。私も過去この「刑務所アート展」に行って、深く感じいった人間の一人。今回もとてもおしゃれな美術展だったみたい。そしてそれがよいのだと思う。刑務所に服役している人の作品展ときくと、少し物々しい感じで。でもこうやって洗練された空間で展示されることで、そのハードルはぐっと下がる。それは彼らの回復を考えるきっかけが身近になる、ということでもある。当たり前だけど、とても大事なことなんだ。罪を犯す、償う、塀の向こう。それってそんなに他人事じゃないよ。と、身内が何人か塀の向こうにいた私は思う。

***

2月9日(日)SAMANSA「ディスタンス」

すっっっばらしい短編映画だった。地下鉄に乗車する1人の男。精神が不安定な彼は暴言を撒き散らし、周囲は彼と距離を取り始める。そんな中、1人の女性が彼に語りかけ、車内の空気は一変する。俺は彼女のいる世界で生きていたい。誰もが少しずつ狂いながら生きてるんじゃないか。じゃなければ、とても正気じゃいられない世の中だ。だからみんな、彼女みたいな人に出会いたいんだと思う。メンタルの調子がすこぶる悪い週末を送っている自分には、沁みた沁みた。俺たちは、彼のように狂ってしまいそうになる。だからこそ、彼女のように優しくもなれる。本当に奥深い作品だった。わざとらしいオチがつかないのもいい。

***

2月10日(月)日経新聞電子版「アクセンチュア、世界でDEI見直し 「米国の変化反映」」

マジか!アクセンチュアといえば、多様性を推進する代表的な企業の一つ。「目標は既にほぼ達成されている」とか言ってるけど、そんなものは不断に努力しなければすぐに元の木阿弥なんだよ。なんかどの企業もDEIを目標で考えてるけどさ、違うんじゃないかな。DEIは状態、あるいは現実。会社ってのは自然状態で放っておくとすぐに偏った村社会になるから、それでは継続可能じゃないよねって話なんだと思ってる。

2月10日(月)NHK「車いすラグビー ジャパンパラ大会 日本 フランスに勝ち優勝」

日本の車いすラグビー、いよいよ本当の強豪になりつつあるな。ジャパンパラって名前がついてるけど、国際大会なんだよな。久しぶりに生でみたい。車いすラグビー、別名マーダーボール。その名にふさわしいクラッシュの瞬間みたい。みてるだけでストレスが消えていくのがわかるんだよな。

***

2月11日(火)チャレスポ!TOKYO

今年もきた。障害のあるなしに関係なく、いろんなスポーツが楽しめるイベント。パラスポーツ、デフスポーツ、eスポーツ。バスケや卓球なんかのメジャーなスポーツもある。それにしても、びっくらこいた。来場者の数がすごい。パラスポーツの裾野が広がってきたのかな。じゃないとここまで来ないよな。とにかく子どもが多い。下は3歳から、上は小三くらいまで。実質的には親子向けイベント。障害のある子もない子もいる。一緒に遊んでる。人気芸人さんのステージパフォーマンスもそっちのけで、みんな競技体験に没頭してる。これがスポーツの力。テレビで見られる競技だけがスポーツじゃないって知ってると、人生かなり楽しいよね。

***

2月12日(水)荻上チキSession「【前編】聴覚障害児の交通死亡事故めぐる裁判。争点となった「逸失利益」とは(大胡田誠x松本陸)」

聴覚障害がある児童の交通死亡事故をめぐる裁判で、障害がない子と同じ基準で賠償を命じる判決が出た。争点となったのは「逸失利益」。その子が成長して、生涯でどれくらい収入があったかを基準に考える、というもの。恥ずかしながら、私は障害のある人とない人で金額が違うと初めて知った。「逸失利益」という考え方が、命に値札をつけるようなものだな、と嫌な印象を抱いていたら、弁護士である大和田さんも似たようなこと言っていた。

2月12日(水)荻上チキSession「【後編】聴覚障害児の交通死亡事故めぐる裁判。争点となった「逸失利益」とは(大胡田誠)」

とても悲しい事件でありながら、その裁判の現場の話に感動してしまった。弁護団6人中、5人が障害者。弁護団自体が、障害があっても働ける、能力を発揮できる、という証拠だったと。他にもテクノロジーの進歩、コミュニケーション能力など、弁護活動の論点は多岐に渡ったと。その結果、障害がない子と同じ基準で賠償を命じる判決が出た。大胡田さんの、被害者であるお子さんに向ける眼差しが、泣けるんだ。昼から聞くんじゃなかった。。。子どもがいる親としては、まったく他人事じゃないし、冷静にきいているのがつらいけど。とにかくパンチラインの連続。ぜひとも多くの人に聞いてほしい。

***

2月15日(土)日テレNEWS「カルーセル麻紀 82歳「3歳の時から」受賞の喜び 30年前のドレスを披露」

思わず全文読んでしまった。カルーセル麻紀さん、まじでかっこいい。こんな感想しか思い浮かばない今の俺には、沁みまくった。「ジェンダーレスになってこういう賞をもらえるのも多分私が初めてだと思います」。先駆者の背筋は、ビシッと伸びてた。

2月15日(土)カンパラプレス「世界1位の実力発揮!日本代表がフランスを下し優勝【ジャパンパラ車いすラグビー競技大会】」

この記事、写真がめっちゃくちゃいいんだわ。キャプテンの横顔、ボールを運ぶ選手の、風になびく髪。フランス選手の和彫。迫力があって鮮やか。観客席からでは見えない風景。

2月15日(土)NHK「新プロジェクトX 車いすラグビー 執念の金メダル ~仲間を信じて ひとつに~」

観た。最高だった。選手はもちろん、スタッフの人たちも、時代に立ち合ったんだろうな。きっと、ずっと、「今に見てろよ」って思い続けてきたはず。それが最高の形で実まで、実った瞬間、実った後。そのすべてがあの一試合に凝縮してんたんだと知った。車いすラグビーがジャンルとして確立するのは、もうすぐな気がする。

***

2月16日(日)朝日新聞「性的マイノリティ「生きづらさ」語るイベント 絵本出版の当事者登壇」

性的マイノリティーとしての自身の経験をもとに、絵本を制作した当事者らによるトークショーがある、という記事。この絵本というのが「ジュエルっ子物語」という作品。2022年の出版。三年の時を経てなおトークショーが開かれるということは、人気作品なんだろう。恥ずかしながら、知らなかった。作者たちは「性的マイノリティーの当事者じゃなくても、心の中に何か分からないモヤモヤがあるはず。それを言葉にできるようなトークにしたい」とも。どうやら、作者の経験というのが、かなり複雑な様子。だからこそ、深くて普遍的な価値を帯びているのかもしれない。読んでみようっと。

***

2月17日(月)SAMANSA「カウンター・アクト」

舞台は人種差別が横行していた60年代アメリカ。とある白人専用レストランで食事をするアリスは2人の黒人客と出会う。彼らは「座り込み抗議」にしていたのだった。ほんの15分の短編映画。めちゃくちゃな犠牲を払って、やっと今のアメリカに辿り着いた、ということがわかる。これDEI施策を取り止めてる企業がみたら、どう思うのかね。この犠牲の上に今があって、今よりよくする義務と、ふたたび繰り返さない覚悟が必要だって、わかってるのかね。学生から経営者まで、みんなに見てほしい映画。

2月17日(月)毎日新聞「パートナーシップ制度 相互利用 4月から 県西地域2市8町 /神奈川」

本当に恥ずかしい話、このパートナーシップ制度の相互利用ってのがあるということを知らなかった。調べたら、けっこうあちこちであるみたい。もういっそ日本のあちこちで相互利用できるようにすればいいのに。とはいえ、それでも婚姻制度の法制化は必須。どれだけ0.9999と9を重ねても、1にはならないのと同じ。

***

2月20日(木)LGBT+jp「トランス選手の女子競技参加を禁止するトランプ大統領令にJOCの杉山文野理事が懸念表明」

同意しかない。杉山理事がトランス男性なのは知ってたけど、元フェンシング女子日本代表だったとは知らなかった。当事者が組織の意思決定に携わることが、こういう時に効いてくる。平時から多様性を保っておく重要性がここにある。オリンピックもJOCも、なんならスポーツ界があんま好きじゃないけど、今回はやるじやんと思ったよ。ま、IOCもトランプに折れたわけでもなさそうだけどね。

2月20日(木)オルタナ「明治がマーブルチョコのパッケージをレインボーにした理由は」

明治が今年1月から「マーブルパウチ ダイバーシティパッケージ」を期間限定で販売。社内有志のアライ発の取り組みで、パッケージをレインボーカラーにするのは3年目とのこと。このアライネットワークが「Marble」って名前なのもいいけど、プライドハウス東京日ちゃんとヒアリングしてるのもいい。フィロソフィーと商品がマッチした好事例じゃないかな。

2月20日(木)読売新聞「ゴルフとボッチャ、日本発祥の新パラスポーツ「GOBO」…盛り上がるのは似た名の御坊市」

記事のタイトル見て、シャレかと思ったらちゃんとした記事だった。パラスポーツ「ボッチャ」に、ゴルフの要素を加えた日本発祥の新競技「GOBO(ゴボ)」の体験会が19日、和歌山県御坊市立体育館で開かれた、という話。ゴボもボゴも、なんだかなーと思うのは私が意地悪だからでしょうか。ちょっとおもろいけど。

***

2月21日(金)CNN「性的少数者を自称する成人、全体の9.3%に 米調査」

これは米ギャラップ社による調査。面白いなと思ったのは、1万4100人あまりを対象に電話で実施されたところ。聞き取りなのか、自動音声だったのか。なんでWEBじゃなくて電話だったんだろう。結果は、自分が性的少数者だと答えた人の割合は前年から1ポイント上昇した、とのこと。アンケートは聞き方にかなり影響されるから、電話調査だったということが影響しているのかな。でも、でもね。「この結果から分かることがひとつあるとすれば、たとえ法律や政策が消滅させようとしても、性的少数者はこれまでずっと存在していたし、これからも存在し続けるということだ」まさにそのとおり。

***

2月22日(土)スポーツ報知「鳥居みゆきがADHDの診断を受けない理由は…「自分を信じていないので2時間前行動」徹底的な対策明かす」

きっと鳥居さんみたいな人はたくさんいるんだろうな。困ってないならそれは障害じゃない。障害じゃないから、名前をつけてもらいに行く必要もない。そのとおり。きっとこういう「名もなき障害」を抱えながら生きてる人は、多いはず。きっと俺もそうだよ。みんなどこかで、知ってか知らずか、工夫しながら生きてる。自分で工夫しきれないところは、誰かに頼りながら。そこで生まれる出会いとか、信頼関係も、きっとある。それもまた一つの豊かさなんだろう。この放送、観てみたかったな。

2月22日(土)こここ「働くろう者を訪ねて〜島貫愛美さん ペストリー〜」

今回も素晴らしい記事だった。静謐でダイナミックで熱がある。このシリーズ好きなんだ。「言葉での指示はやっぱりわかりにくかったので、先輩の作業やタルトをよく見て、ひたすら真似をしていました。真剣に真似し続けていたら褒められるようになりました」というフレーズがあった。私は一瞬、あぁ、ろうの方だからかな、と思ってしまった。違う。ろう者だからじゃない。職人の世界はみんな、真似て学ぶ。言葉にできないから職人仕事ってのは価値が生まれる。そこにろう者も聴者もないだろ。アンコンシャスバイアスだった。疲れてる時ほど露わになりがち。まじで気をつけようっと。

2月22日(土)アフター6ジャンクション2「アジア圏のクィアな本やZINEを取り揃える「platform3」(東中野)」

海外からのLGBTQ+関連の書籍を幅広く扱ってるとのこと。東中野はちょいちょい映画を見に行くんだけど、このお店は知らなかった。不覚。アジアン・クィアカルチャー、興味あるな。今度いこう。必ず行こう。

***

2月24日(月)47NEWS「同性婚「先進地」で中台カップルにも希望の光 「境界から」㊷台湾、残る壁、続く挑戦」

同性婚が合法化されている台湾でも、国際カップルの場合どうするか問題は残っていて、それが台湾&中国のケースだ、という話。個人の話に国家が介入してくると、途端に話がこじれる。本当は別レイヤーで解決するべきなんだけど、相手が社会主義国家だったり独裁国家だったりして民主主義じゃない場合、その「個人観」も異なってくるから話が通じない。なんせOSが違う。この「話の通じない相手とどう共存していくか」は多様性のリアルでもあって。そんなとき、記事中に出てくる許さんの一言は、とても理性的かつ人間理解的で、逞しい。こういう地道な進め方が一番頼もしいんだよな。日本が同性婚を法制化した時の、お手本になることは間違いない。あ、日本の場合は法制化するほうが先か。それだけ遅れてるってことかな。

2月24日(月)東京ポッド許可局「ハゲ序論」

ライトに聴けて、グッと考えさせられる。聞き応えが素晴らしい回だった。マキタスポーツさん、プチ鹿島さん、サンキュータツオさんのラジオなんだけど、マキタさんのハゲ論から発展して、プチ鹿島さんのチビ論や下ネタ論まで。ルッキズム、マジョリティとマイノリティ、マイクロアグレッションと、さまざまな視座があった。もちろんそれらを芸として治外法権化するような内容ではなく、社会的、あるいは舞台上から捉え直して、時代にそぐわない本質を手探りする、という感じ。それでも笑いを交えるところに三人の知的な芸を感じた。

***

2月26日(水)NHK「アップル 株主総会でDEIの廃止案を否決 多様性重視の姿勢強調」

「私たちの強さは、最高の人材を雇用し、多様な背景や視点を持つ人々が集まってイノベーションを起こす協業の文化から生まれてきた」とのこと。さすがティム・クック。大統領の式典に出た時にはどうなっちゃうのかと思った。他の企業と同じことしてたら、Macは生まれてなかった。信頼と実績のアップルだわ。多様性は目指すものではなくて、目の前にある現実。リアルであろうとするアティテュードがプロップスを集めるし、サバイブできる。株主つっぱねるってのがかっこいいじゃない。

2月26日(水)GLOBE+「【解説】パートナーシップ制度とは?同性婚との違い、違憲判断が相次ぐ裁判の状況は?」

パートナーシップ制度の日本全体の人口カバー率は90%。へー。都道府県として初めてパートナーシップ制度を導入したのは茨城県で、今や全国19府県153市町の計172自治体が茨城県と相互に連携してる。へーへー。でも、パートナーシップ制度と同性婚の違いは、ときどき復習しないと混同してしまうんだ、私は。それはパートナーシップ制度が広がったり、自治体同士の相互連携が進んでいたりすることで、何かが前に進んでいる雰囲気を感じてしまうから。この二つの間には、大きな隔たりがあるってことを忘れちゃいけない。私は同時者じゃないけれど、だからこそ、世論を作っている一部であることに敏感でありたい。早く同性婚が合法化するといいのにね。

***

2月27日(木)小松理虔著「ただ、そこにいる人たち〜小松理虔さん「表現未満、」の旅」現代書館刊

読み終えたくないと思った。それくらい面白かった本。認定NPO法人クリエイティブサポートレッツを、小松氏が現場からレポートしたものなんだけど。障害。福祉。誤配。当事者性。共事。被災地。表現。家族。友人。社会。中動態。もうね、いろんなテーマが、一筆書きのように書かれている。書かれている内容は哲学的ですらあるんだけど、実践的でもある。そして何より明るくて笑える。だから楽しく読める。ずっと読んでいたくなる。グッドバイブス。それはきっとレッツの居心地にも通じているのかもしれない。私が考えていたことが嬉しく裏づけられた感じ。終始うなずきっぱなし。本に挟み込まれてたタイムトラベル100時間ツアーの割引券、ずっと持っていよう。いつかレッツに行く日まで。

無料で「草冠結太のダイバーシティ・ニュースレター」をメールでお届けします。コンテンツを見逃さず、読者限定記事も受け取れます。

すでに登録済みの方は こちら

誰でも
Tokyo Pride 2025と娘たちのキス
誰でも
おっさんと小3。初めての編み友
誰でも
【全33本】2025年5月ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン...
誰でも
45歳、一児の父。私が編み物をはじめた理由
誰でも
【全33本】2025年4月ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン...
誰でも
親子の車いすラグビー観戦記〜楽しかった!プレー体験も衝撃的〜
誰でも
ゲイの青年を描いたイラスト展で思い出した、あの日のクラスメイトのこと
誰でも
難聴の見つけ方。抑うつ状態の見分け方〜私が二枚の診断書を会社に出すまで...