【全22本】2026年4月ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンだったアレコレ

2026年4月に私が出会った、DEIに関係するニュース、映画、本、イベントなどについて日付ごとにまとめています。
草冠結太 2026.05.01
誰でも

4月1日(水)OUTSPORTS「Olivia Miles loves her girlfriend and basketball ‘again’」

やっぱアメリカはバスケット王国。大学スポーツが人気なのは日本も同じだけど、桁が違う。レズビアンであることを公言しているオリビア選手の活躍の記事なんだけど、セクシュアリティに関することはほんの一行だけ。あくまで「当たり前のこと」として扱われている。トランプ政権下で、いろいろ圧が高まっている気がするけれど、どうなんだろう。こうやって、カミングアウトしながら溌剌と自分の可能性を伸ばせる若者が、日本でも増えるといいな。

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4月2日(木)LUSH「性別移行を支える『ジェンダーアファーミングケアポリシー』を制定」

ナチュラルコスメブランドLUSHが、3月31日の「トランスジェンダー可視化の日」に合わせ、多様な性自認を持つ従業員を包括的に支援する「ジェンダーアファーミングケアポリシー」を制定。性別移行に伴う心身のケアや手続きを支援するための最大33週間の有給休暇制度など具体的なアクション。まだ英国、アイルランド、オランダのみだが、その他の地域でも順次導入予定。先日の某調査では、職場での具体的な取り組みがとても限定的であるという実態が明らかになった。なのでLUSHのような取り組みが、先行事例としてマネされてほしい。できればLUSHには今後も途中経過を明らかにしてもらうと、企業人事が検討・導入しやすいんだけどなぁ。

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4月5日(日)読売新聞オンライン「ニューイヤー駅伝区間賞の嶋津雄大、パラ競技参戦…5000m強化指定「金メダルが一つの夢」」

嶋津雄大(GMOインターネットグループ)選手が、今季からパラ競技に参戦。暗い場所で視力が落ちる難病を抱え、日本パラ陸上競技連盟の強化指定選手に。「オリンピックのマラソンも、まだ諦めていない」と宣言。五輪も狙える。パラは金メダル有力候補。ヤバい二刀流がきたもんだ。こういう日が来ると思ってたよ。いよいよ来たなこの時が。

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4月6日(月)スポーツ庁「スポーツエールカンパニー パラスポーツ部門」

スポーツ庁がスポーツエールカンパニー認定制度に、パラスポーツ部門を新設。パラスポーツ団体と連携した優良な事例を持つ民間企業・地方公共団体等を認定。こんな制度があることを知らなかった。パラスポーツは競技環境に制約も多くて、選手や団体だけではどうにもならないことも多い。だからこうやってスポーツ団体と企業・自治体との連携が強くなっていくのは素晴らしいと思った。

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4月7日(火)情熱大陸「デフアカデミー/尾中友哉」

4月12日の情熱大陸はろう・難聴児に特化した放課後等デイサービス「デフアカデミー」の尾中氏。ろう者と聴者、大人と子ども、理想と現実...多くの垣根を乗り越えて奮闘する小さな教室の半年。取材中に出会った12歳の御琴さん。描いていたのは独創的な大作漫画。尾中とスタッフは「単行本を作ってみないか」と御琴さんに持ちかける。御琴さんにとってもスタッフにとっても初めての挑戦が始まった。ヤバい。これは見なくては。

情熱大陸
@jounetsu
4月12日(日)よる11時25分放送

MBS/TBS系 #情熱大陸





#ろう難聴児の放課後等デイサービス

#デフアカデミー/#尾中友哉





好き・得意・大事を伸ばせる居場所

眼差しの原点はろう者の両親
2026/04/05 23:29
142Retweet 615Likes
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4月8日(水)パラサポWEB「小中高生が直撃取材! 河合純一スポーツ庁長官が語る、夢やスポーツの力とは」

試合にどんな気持ちで臨んでいたか。目が見えなくなった時、どんな気持ちだったか。学生たちは往々にして斟酌して質問をするもの。でも河合長官の答えは剥き出しで現実的、そしてドライ。本当は答えの内容そのものよりも、このスタンスや凄みが伝わることの方が大事。パラアスリートって、これがある人が多い。リアルでグッとくるんだよな。

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4月9日(木)GQ JAPAN「夜を彩るパレード、裏にある衝突。シドニー「マルディグラ」レポート──連載:松岡宗嗣の時事コラム」

この記事、めっちゃ興味深くて勉強になる。読み応えがすごい。オーストラリアのシドニーで行われた、LGBTQ+のパレード「シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディグラ」をライターの松岡宗嗣さんがリポート。オーストラリアはすでに同性婚が法制化されている国。それでもこのイベントは今回で48回目、継続されている。それだけ社会の差別もあり、理解を促すことが難しいということでもあるのだろう。加えて、背景にはとても複雑な事情が渦巻いてもいる。警察権力、ユダヤ、トランスジェンダー差別、商業化、反DEIの波。とにかく重厚な記事だった。歴史への視線も真摯。学ぶところの多い記事だった。それにしても、このパレードは美しいな。世界的にも珍しいナイト・パレード。とにかく派手。いいわー。

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4月10日(金)荻上チキ Session「【特集】障害のある人の『親なきあと』をどう支えるか(渡部伸、箕輪拓真)」

とても身近なテーマだった。オールマイティな解決策や安心材料はないけど、具体的な内容で勉強になった。私の周囲には障害児が多い。どの子も知的障害。だからいつも「私たちが死んだ後どうする」という話題になる。親の一人は、福祉農業の会社を立ち上げた。農業ならうちの子もきっとできるだろうから、と。どんな会社を作るより、IPOするよりも偉大な仕事だと思う。とはいえほとんどは「本当にどうしようかねぇ」で尻すぼみになり、そのまま別の話題に移っていく。子どもたちがまだ小さいということもあり、切迫感はなく、対応を伸ばし伸ばしにしている、という感じ。数十年先のことなんてわからないから、まだそれでいいのだろう。今できることは、子どもたちを取り巻く大人たちが会話量を増やしておくこと。相手の状況を察知するルーティンを確立して、アンテナを張っておくことだと思っている。おそらく、もしもの日が来たら、即断即決が求められる可能性がある。しかも、具体的にアクションを起こすことにもなるだろう。その時、みんなで子どもたちを守るために。できる準備は、お金や住まいだけではない。

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4月13日(月)あさイチ「うちの障害ある家族がおとなになりまして。」

朝から夫婦で観た。甥と姪は知的障害があるから。やはり「親なき後にどうするか」問題は大きい。おそらく障害の内容や程度は人それぞれだし、家庭の事情もまたそれぞれ。なので万能な解というのはない。でも一つ思うのは、この問題はその他大多数の「老後から最期までをどう生きるか」と通底している気がする。私たちの多くは、高齢になれば、何かしらの疾患や障害を抱えることになる。その時、今の制度や環境って生きやすいんだっけ?自分の家族のこととして観ていた。

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4月14日(火)Spotlite「お笑い芸人・濱田祐太郎が語る、メディアと多様性のホンネ「障害のある人に多様性の質問ばかりするのは、ぜんぜん多様じゃない」」

とても面白い記事だった。とても笑えて、かなりグサッと鋭いコメントの数々。でも、濱田さんはたしかに、何かのカテゴリやレッテルとは無縁の、自由なお笑い芸人。それを貫いているところが、マジでかっこいい。パンクを感じる。5/29の舞台も配信チケットをすぐに買ってしまった。娘と見ようと思う。とても楽しみ。

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4月15日(水)朝日新聞「川崎発ラッパーFUNIさん 歌う社会の理不尽、怒り、ルーツの思い」

私はFUNIさんが大好きで、彼が登壇するシンポジウムや、彼がMCを務める「難民・移民フェス」に行っている。妻と娘も連れて。彼のZINEも持ってる。彼は多様性やマイノリティをレペゼンするラッパーの、重要な一角だから。人は皆、何かしらの少数者。彼のラップは聴いているこちらに響いてくる。これからも追っかけていく。

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4月16日(木)パラサポWEB「常識破りの“左利きだけの野球大会”「花形ポジションで、初めて主役になれた」逆回りに走って見えた新たな景色」

朝からテンションがあがった記事。左利きが無理なく力を出せる“前提”を、最初から作り直す。こうして始まったのが『レフティー野球大会』。メジャースポーツの“固定された前提”は、時に誰かを黙ってベンチに追いやる。だが前提を少し組み替えるだけで、参加者が増え、仲間を支え、笑いが生まれ、もう一度やりたいという思いにつながる。常識に捉われないことで、スポーツの価値がより拡がっていく好例。

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4月17日(金)47news「NYのLGBT旗掲揚継続 米政権、撤去から方針転換」

トランプ政権の方針で撤去されたシンボルの虹色の旗について、政権側が方針を転換し、掲揚の継続を受け入れた、とのこと。当たり前。とりあえずはよかったものの。セクシャルマイノリティが、政治の人気取りに使われてる。トランプの魂胆が見えみえ。これからもコロコロ変わるだけ。トランプ政権に日和ってDEI方針をやめた民間企業は、どうするんだろうね。逆に、変えなかった企業は改めて評価されてほしい。私は覚えてるよ。

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4月18日(土)情熱大陸「デフアカデミー/尾中友哉(ろう難聴児の放課後等デイサービス・#1399)」

腰が抜けるほどの神回だったわ。込み上げそうになる涙を、ブチ上がるテンションで抑え込んだわ。こないだ娘が「手話を学びたい」と言ってきた。同級生の従兄弟がろうの子らしく。娘が少しだけ知っている手話をやってみせたら、秒で仲良くなったとのこと。手話は言語。繋がり合ったり、分かり合ったりするのは、ろう者も聴者も同じ。この番組をみて、やっぱりそう思ったよ。配信が延長されたTVer版は字幕付き。永久保存版にしてほしい。

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4月20日(月)ePARA「視覚障害者(全盲) が映像監督として、生成AIを活用した新たな表現に挑むプロジェクト『The Unseen Beauty』のミュージックビデオを全世界に公開」

映像みたけど、これはすごい。プロジェクトは、「視覚に依存せず、知覚や感覚を起点として映像を制作することによって、新たなクリエイティビティが発揮されるのでは」という仮説から始動。映像の景色や物語を再現するのではなく、音の解釈から立ち上るイメージをもとに、AIで生成している。楽曲から立ち上がるイメージを各参加者がそれぞれの言葉で言語化し、その違いを生かして映像として構成されている。全員が違うカメラを持っている、というコメントが印象的。昔、「ナイト・クルージング」という映画があって。それも先天性の全盲の方が監督をしていた。技術の発展に呆然となってしまう。メイキングなどもあるから、もう少しじっくり見ようと思う。

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4月21日(火)The Unseen Beauty

視覚障害者(全盲)が映像監督となり、生成AIを通じて感覚を映像化し、音から広がるイメージをミュージックビデオとして表現するプロジェクト。映像はすごい。すごいんだけど、ジュラシックパークで映像にびっくりしきってしまった世代としては、映像そのものにはもうあまり反応しなくて。抽象的であればとくに。このプロジェクトがすごいのは、やはり視覚障害のあるクリエイターとAIクリエイターの情報と感覚の共有なんだと思う。実はアウトプットとしての映像よりも、その過程のインプットのほうがすごいんじゃないか。だって、言語の前提となるものが異なっているのだから。これ、障害だけじゃないよ。この映像は、言葉による対話が0を100にしたのだと思う。

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4月22日(水)サウザンブックスPRIDE叢書「LGBTヒストリーブック日本編」

とうとうきた!厚い!重い!これは熱い思いの結晶なのだと思う。二冊買った。いつかどこかで、必要としている人と出会った時のために。これから読むのが楽しみ。

本の表紙。LGBTヒストリーブック日本編の表題の周辺に線画のイラストがあしらってある。レインボーフラッグも描かれている

本の表紙。LGBTヒストリーブック日本編の表題の周辺に線画のイラストがあしらってある。レインボーフラッグも描かれている

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4月23日(木)株式会社NPO スウィング「フリーペーパー『Swinging vol.34 強制リラックス:辻󠄀井美紗 (SWING FREE ART BOOK #01)』」

株式会社NPOが運営するスウィング。いろいろな障害のある方が、これまたいろいろな活動(ゴミ拾いだったり、アート制作だったり、観光案内だったり)をしている。私はそのユーモアとかバイブスがすきで、年会員になっている。関東で個展があれば必ず行ってる。で、会報がわりに年に一回発行されるフリーペーパーが届いた!これ、本当に楽しみにしてるのよ。これほど手間がかかってて、こんなに笑えるフリーペーパーはない。彼らの活動を見ていると、いろんな人と笑い笑われながら、自分らしさを自分で認めてあげられるようになるんだなぁと、仲間の大切さを感じる。早速、今夜読もうっと。

フリーペーパーの表紙。強制リラックスと題字が打たれている。ピンクのナマケモノがぶらさがっている絵画がのっている

フリーペーパーの表紙。強制リラックスと題字が打たれている。ピンクのナマケモノがぶらさがっている絵画がのっている

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4月24日(金)こここ「働くろう者を訪ねて〜大林美樹さん【介護福祉士】〜」

楽しみにしている連載。今回も読み応えがすごい。広島県内でろう介護福祉士第一号の方のお話。全国には聴覚障害者専用養護老人ホームが8か所あるそうな。手話も、年代、地域などによって異なるとのこと。やはり手話は言語。奥深くて幅広い。この方、デフリンピック2025のバスケにも観戦にいらしてたとのこと。もしかしたら一緒の会場にいたかもしれない。しかも、プロレス好き。お目が高い。東京には実況を手話と字幕で表示するプロレス団体も活動している。私も行ったことないけど、いつか行ってみたい。また同じ会場で興奮してたりしてね。今回もとてもいい記事だった。

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4月27日(月)scene mag「Pro‑LGBTQ+ broadcaster Rainbow TV set for launch in Hungary」

LGBTQ+を支持する放送局レインボーTVがハンガリーで開局へ。ある活動家は、「自由で多様なメディアは、LGBTQの人々だけでなく、すべての人にとって有益だ」と述べている。まったくもってその通り。放送は国によって全くその有り様が異なる。日本と比べて、専門性に特化していることも多い。アメリカなんてローカルメディアが基本だしね。このハンガリーの局も興味がある。Netflixとかアマプラとかでも配信してくれないかな。

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4月28日(火)カンパラプレス「【速報】嶋津雄大、パラデビュー戦で世界新 5000mで衝撃走」

でた!健常者レースとパラ競技を両立する“二刀流”。嶋津選手みたいなアスリートが増えると、パラスポーツも盛り上がっていいんだけどなぁ。スポーツって不思議なもので、誰かが記録を出すと、不思議と後に続く選手が出てくる。まだ見ぬ才能が多く眠っているであろうパラスポーツなら、それは顕著かもしれない。今後がとても楽しみ。それにしてもパラ陸上グランプリシリーズ2026なんてやってるの、初めて知った。

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4月30日(木)パラサポWEB「「見えなくても夢は終わらない」日本初の全盲プロレスラー・大舘裕太さんがリングで伝える“諦めない力”」

ヤバい。熱い。これは熱いぞ。「大舘さんが見せたいのは、単に「全盲でもできる」という物語ではない。本気で挑戦する姿を見せることで、その背中を見た人たちが、また未来へ踏み出していく。そんな循環」朝から泣かすなよ。倒れたところを見たいなら、ボクシングでもいい。でも、立ち上がる強さを見たいならプロレスなんだよ。大舘選手の試合、見に行きたい。見にいく。

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